歯の神経、
まだ抜かないでください!
適応症例は限定されますが、
歯の神経を抜かずに
治療できるケースがあります。
- 「マイクロスコープ」の活用
- 「MTAセメント」の活用
適応症例は限定されますが、
歯の神経を抜かずに
治療できるケースがあります。
ご存知でしたか?
歯の神経は、歯に栄養を供給する役割を担っていますので、神経を除去してしまうと歯に栄養が行き渡らなくなり、枯れ木のようにもろくなってしまいます。
そのため、一定の衝撃が加わると、歯が割れたり折れたりし、抜歯せざるを得なくなることも多くあります。
つまり、歯の寿命を延ばすには、可能な限り歯の神経を除去しない方がよいのです。
もちろん、ケースによっては歯の神経を除去(抜髄)しなければならないケースもありますが、当院では、神経を残す方向でまずはしっかり考えることから始めます。
具体的には「マイクロスコープ」「MTAセメント」を活用した方法があります。それぞれご紹介します。
では、それぞれの機器/材料を活用し、どのようにして歯の神経を残すのかをお伝えします。
歯の神経を除去しなければならないケースの1つとして、虫歯治療で歯を削る際に神経が露出(露髄)してしまうケースがあります。これを確実に避けることは難しいことではあるのですが、ミクロン単位の繊細な治療を可能にする「マイクロスコープ」を活用することで高い確率で回避することができます。
下の画像は「肉眼」と「マイクロスコープ」での視野を比較したものになります。
どちらが繊細な治療ができるかは一目瞭然だと思います。
MTAセメントとは、神経が露出した部分を封鎖するための特殊な薬剤です。歯の神経まで感染した虫歯でもMTAセメントを塗布することにより、患部を無菌化し、神経を残したまま詰め物を入れることが可能となり、さらに、歯、本来の再生力を取り戻させ修復します。
「歯を抜く」抜歯に関しては、しっかり考えて判断される方が多いのですが、「歯の神経」を除去する抜髄に関しては、あまり意識されている方はいません。
「抜歯=歯がなくなる」「抜髄=歯はなくならない」という見た目の違いが大きな理由だと思いますが、「歯の神経を抜く=歯の寿命が縮まる」ことをしっかり理解されている方が多くないのもその理由だと思います。
抜髄は抜歯の一歩手前であり、高い確率で最終的には抜歯になります。
つまり、抜髄を回避できれば、抜歯の可能性を下げることができるのです。
これはとても大切なことです。
当院は「歯を残すこと」を一番重要視しております。
安易な抜髄は控えてください。
他院で「神経を除去します」と言われた場合は、「残す方法はありませんか?」と必ず質問してください。その医院で対応が難しい場合は、一度、当院にご相談いただけたらと思います。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。