歯のメンテナンス

GBT（Guided Biofilm Therapy）という考え方

GBT（Guided Biofilm Therapy）とは、歯科先進国のスウェーデンで生まれた新しい予防のシステムです。次のような特徴があります。

• 歯や歯肉に優しい処置ができる
• これまでアプローチできなかったバイオフィルムにもアプローチできる。

これまで日本で行われてきた「予防」は、歯石や歯垢の除去です。
もちろん、これらは細菌の塊であり、虫歯・歯周病の温床となりますので、しっかり除去する必要があります。

しかし、これまでの予防処置ではこれらを「しっかり除去」はできていませんでした。
その理由は「バイオフィルム」の存在です。

バイオフィルムとは歯石や歯垢を守る「バリア」の役割を果たしており、そのバリアをしっかり除去してから歯石等にアプローチしていかなければ効果的に歯石を除去する事はできません。

そこでGBTシステムの登場です。
GBTシステムではバイオフィルムを除去する事を前提にした予防処置になります。

治療の流れを簡単にご紹介します。

STEP１診査｜お口の状態を診査します

各種お口の検査を行い、現状をお伝えします。

STEP2染だし｜バイオフィルムに色を付けます

バイオフィルムを可視化するため、バイオフィルムだけに反応する薬液をつけます。

STEP3処置｜バイオフィルムを除去

バイオフィルムを除去していきます。

歯の健康だけでなく「身体の健康」も考えた栄養指導の実践！

当院では「栄養指導」も行っています。
小さいお子さんから、成人の方、高齢の方の皆さんにお伝えしています。

歯科医院で栄養指導を行っている医院は多くはありません。

では、なぜ当院でそのような活動を行っているかと言いますと、すべての健康の入り口は「口」だからです。

口から食事をとり、口で呼吸をする。
その口を専門に扱っているのは「歯医者」だけです。

私たちが栄養の知識を付け、患者さんにお伝えすることで、健康な方を増やすお手伝いができると考えています。

具体的には、お子さんの健やかな成長、成人の方、高齢の方の健康管理のために何が必要なのかを、生活環境や習慣、好みなどを踏まえ、ご提案いたします。

衛生士「担当制」を採用しています！

歯のメンテナンスは、歯科衛生士の専門領域です。
当院では、患者さんごとに担当の衛生士がつく、「歯科衛生士担当制」を採用しています。

歯のメンテナンスは1回だけで終了するものではありません。
定期的に行うものです。つまり、患者さんのお口の状態や生活習慣などをしっかり把握することがとても大切になります。

これを実現させるため、毎回、同じ衛生士が担当する担当制を採用しています。

最後に：担当医からのメッセージ

このようにお考えではないですか？

• 歯は、歳を取ると自然に抜けてしまうものだ
• 虫歯や歯周病になってしまうのは避けられないことだ

結論からお伝えすると、これは間違った認識です。

しっかりお口のケアをすることで、生涯歯を残すことができますし、虫歯や歯周病と無縁の生活を送ることもできます。

この事実を、まずは皆さんに知っていただきたいです。

このことに関して興味深い統計がありますので、ご紹介します。
下のグラフをご覧ください。

このグラフは、「80歳以上の方の残っている歯の平均本数」と、「定期的に歯科医院でメンテナンスをしている方の割合」を示したものです。

ご覧いただくと、スウェーデンでは80歳になっても平均20本以上の歯を残しているのに、日本はわずか8本です。

この差は「定期的にメンテナンスしているか否か」の違いです。

もちろん、歯のメンテナンスは歯科医院で行うものと、ご自宅で行うものがありますが、その両輪が前提となります。

この統計からもわかるように、年齢と共に歯が抜け落ちてしまうものではありませんし、また、虫歯・歯周病になってしまうのは避けられないことでもありません。

当院では、スウェーデンのように80歳になっても20本以上歯がある状態を作り出せる環境があります。

ご自身の歯を大切にしたい方、高齢になっても「食事を楽しみたい方」、まだ遅くはありません。

歯を守るための「知識」をつけ「行動」すればそれは達成できます。

そのためのサポートを私たちにさせてください。